転売ヤーが嘘に踊らされて大損する例は、投資家が地獄に落ちる典型例~IPOハンターやパパ活/ママ活勢なんか特に注意~常勝トレーダーが伝える投資の本質_#68

転売ヤーが嘘の情報に踊らされて大損する例を見て、これは負ける投資家の典型例を学べる良い教材だと思いました。良く知っている人にとっては「価値が低い」ので、店頭で売れ残っている商品を、転売ヤーを扇動して購入させてしまうムーブメントがちらほら見られます。これは、株の世界で言うところの「相場操縦」なのですが、はっきり言って、こういう情報に躍らせるのであれば、「必ず負ける」、それも「大損する」と思うよ、という話をします。じゃあどうすれば良いのか? まずい運用の例や、変わり種としてはパパ活/ママ活 (広義にみれば夜職含む) の落とし穴とも通じています。株式 (長期積立、短期信用)、投資信託、不動産、保険等の金融商品を実際に運用し、運用を始めてから毎年利益を出している「勝てる投資家」としてのアドバイスを書きます。

ドラゴンの迷路 (MTG)

ガンダムトリスタン (ガンプラ)

転売ヤー爆死案件に見る、どんな商品に投資するのかという判断

 所謂転売ヤー爆死案件、転売ヤーが本来無価値なものを大量に買ってしまい、在庫残りを起こしてしまう (結果大損する) ケースが話題になることがあります。上述の件では、ドラゴンの迷路 (MTG)、ガンダムトリスタン (ガンプラ) の例を紹介しています。これらの商品は、もともとMTGやガンプラを楽しんでいたコアな層にとって、人気のない商品でした。店頭としても在庫処分したいので、福引であったり、セット商品等に追加する等してでも処分したい商品なのですが、本来のユーザーにとってはセット商品等でこのような商品を入手した場合「外れ」という扱いとなります。そこに目を付けたユーザーが、これらの商品が、さもこれからプレミアがつく、人気である、コラボレーションを期に注目される等と煽ります。不人気商品を手に入れたくないユーザー、不人気商品を在庫処分したい販売サイドの一定数が同調した結果、特に下調べをしない転売ヤーが大量に在庫を抱え込みました。しかし、もともと不人気商品のため、通常高いお金を出して購入するコア層に見向きされることは当然なく、転売ヤーが大量の在庫を抱えたというお話です。ユーザーと販売サイドにはめでたしめでたし、転売ヤーにとっては外から見ると笑い話になるのですが、これは投資家としての本質を付いた話だと思います。投資家として見れば、「理解できないものに投資した」結果の失敗となります。

これなんかが詳しい説明です。
別の観点で↓の主婦の例。あまりにも浅はか過ぎで、転売も投資もわかってない人から見てもバカとしか言いようがないと思います。こういうのが、負けるべくして負ける無能な人間だと思います。



投資家としてのリスクコントロール (前記事と同じ)

 さて、投資家が大損する典型として、リスクコントロールができていない状態を紹介します。リスクコントロールは、正直、投資家として二番目くらいに重要な概念で、大多数の個人投資家 (特に負けてる人) ができてない概念だと思います。前提として、投資は予想が当たった外れたの丁半博打ではない、ということです。予想を当てるゲームだと思っている人は、恐らく長い目で見ると負けると私は考えています。運用というのは、思い通りにならない=予想を外すことはよく起こります。予想通りにならなかった場合、特に含み損が出た場合を想定し、持っている資産をつかってどうやって立ち回るのか、というのがリスクコントロールになります。ここで言うリスクとは、「変動」という意味になります。自分がどれくらいのリスクをとれるのか (特にどこまで負債を受け入れることができるのか)、そしてその場合どうやって対応するのか、その余力を作りながら運用していくものです。勝てる投資家というのは、予想の的中率が高い人ではなく、リスクコントロールが上手な人のことです。悪い例が、取引限度額をほぼ100%投入する信用取引 (レバレッジをかける:借金しての取引) です。私はこれを所謂フルバーストとよんでます。フルバーストした場合、予想の通りになれば良いのですが、もし予想を外した場合、(追証や追加入金が発生し) 意図しないタイミングで損切を強いられます。そうして残ったお金を別の運用に回したとして、損切のタイミングを自分で選べていない (選ばされている) ので、コントロールできていません。こういう状態は、どんどん資産を減らしてしまう典型例です (所謂ゼロサムゲーム、幸運が続けば10万円から1億円になることはあるけど、99%くらいの大多数はすっからかんになる運用)。損が出ることは前提として、生じた損益を受け入れられる範囲でこちらでタイミングを選んで受け入れ、利益とバランスを取りながら運用していくのが大切になります。負ける人はだいたい予想の当たりはずれやチャートの上下ばかりを見ていて、リスクコントロールができてないことが多い印象を持ちます。

転売が失敗するときは「理解できないものを買う投資」を行いがちである

 投資家としては、「理解できなものに投資するな」とよく言われます。例えば「投資の神様」等と称されるウォーレン・バフェット氏なども、自分が理解できないものには投資しないことを徹底されているそうです。
さて、先の転売の例に戻ると、ドラゴンの迷路や、ガンダムトリスタンの場合は、転売ヤーたちは「これらの商品についてろくに理解しようとせずに買ってしまった」のが失敗の原因と言えるでしょう。これらの商品を元々しっていた人は、価値をしっていて、たとえ扇動等をされたとしても、高値で買おうなどとは考えないわけです。さらに、追い打ちをかけるのは、何度か転売を行っていて味をしめている場合です。少額であれば、特に大きな問題にならないでしょう。ところが、通常棚に詰みあがっている商品が店頭から消えるような買われ方をした。これは、目を付けた商品を大量に買い込んで、反対売買で利益を得るポートフィリオで、所謂フルバースト運用となっています。すると、想定外の事態が起こった場合、例えば本件のように、実際は価値の低い商品を買ってしまった場合、高値で売ることは不可能となり、在庫残りを抱え得る危険な運用をおこなっていたのです。今回の件で転売ヤーが赤字を出さないためには、ちゃんと購入する商品を理解した上で転売を行う、もしくは自分が詳しくない分野ではそもそも転売を行わない、というのが投資家として見た場合のベターな対応だと思います。つまり、転売自体がダメというよりは、①自分の良く知らない領域で、②自分の許容限界ギリギリの投資をしてしまっているのが彼らの敗因でしょう。要するに、1枚でアウトなレッドカードを2枚同時に食らってる状態。そりゃ負けるよ、という話です。この買い方を「馬鹿な転売ヤーの買い方」と言うことにしましょうか。

馬鹿な転売ヤー型投資の例、よく見るのはIPO、不動産新規参入。誰かが言ったから、と深く考えずに売買してないか?

 さて、「馬鹿な転売ヤーの買い方」が株などの金融資産の運用でなされているケースは、キャピタルゲイン (売買益) を狙う短期の運用で散見されます。皆さんは思い当たる節はありませんか?
  • IPO (新規公開株)
  • 人気銘柄で、上がる/下がるという予想
  • 上昇トレンド/ 下降トレンドの順張り
  • 投資コミュニティ/サブカルのコメント
  • 特定の人のポートフィリオの追いかけ
  • 不動産新規参入 (節税押しの案件特に)
↑のような例が必ずしも悪いとは言いません。ただし、①自分の良く知らない領域で、②自分の許容限界ギリギリの投資をしてしてしまった場合は、大損する可能性が非常に高いと言えます。
 例えば、コロナショックやウクライナ危機等、外的な要因によって、相場が大きく変化することは起こります。そのとき、元々の銘柄を良く知らず、その銘柄を運用している人の属性を良く知らないで買ってしまうのは、自殺行為だと私は思います。例えば、IPOやトレンドハンターの人たちは、その銘柄をちゃんと理解する努力をしてから、売買する判断をする人と、なんとなく上がりそう/下がりそうという判断で取引する人がいます。例えば、(IPOは一般に儲かると言われているので、あるいは自分の成功体験から) どんな銘柄かよくわからないけど、IPO銘柄はとりあえず持てるだけ買い込んでおこう的な考えのIPOハンタースタイルの投資家さんは沢山いると思いますよ。また、この銘柄は絶対上がるよなどと他人、特に有名人等から勧められ、訳が分からないままとりあえず買ってしまう人も多いこと。銘柄数が増えれば増えるほど、なんとなく持つ、という例が増えます。更に、運用に慣れてきて、運用規模を増やしたとき、動かせる金額ギリギリの運用をしてしまい資産が焦げ付く、といった具合になりやすいです。さて、塩漬けにしたまま含み損を抱えて再び上昇を待つのか、それとも、損切して運用する余力を回復するのか、このような判断を強いられます。特に、ぎりぎりのフルバースト運用の場合は、意図しない損切を強いられやすく、一気に資産を減らしやすい運用となります。
 フルバースト運用になりやすい典型例の一つが、節税を強く推した個人の不動産経営。不動産は (誰にでも買えるものではなく、流動性も低いため) コミュニティビジネス的なところがあって、利益が出やすい優良案件程コミュニティの内側の人に流れやすい傾向があります。従って、本気で不動産で利益を出したければ、業として腰を据えた経営をすることを前提に考えるのが望ましいと思います (片手間で不労所得という考えならば、REITや不動産関連会社の個別株を持つほうが安上がりでお得です)。利益が出る不動産程、持ち主は持っておきたいはずなので、手放すには何か理由があると考えるべきです。個人向けにセミナー等で販売されるような不動産は、気を付けておく必要があるでしょう。まずは、経費を考慮した上で利益が出るかどうか。節税になるということは、マイナスを計上しています。黒字運用というのは、税金を納めることであって、節税をすることではありません。このような案件をローンを組んで買ってしまうと、馬鹿な転売ヤーと同じ状態になり、(購入価格から考えると) 不利な条件での売却を強いられる可能性が高く、何かあって資産を動かす必要が生じたとき、途端に困りやすいです。保有するにしても、築○〇年の不動産を持つことに価値があるか否かをしっかり考えて運用するべきだと思います。また、一見利回りがマイナスになっていても、何かしらの特典 (税理士が無料等) と合わせると黒字にできる場合は考慮しても良いと思います。
 どうすればよいか、という話ですが、「(他人がどれほど魅力に感じても) あなたが理解できなものに投資するな」という事に尽きると思います。株でも不動産であれ、保険であれ、あらゆる金融商品に対してこの考え方は通用します。

転売ヤー型スタイル: 問屋は違うがパパ活/ママ活は当てはまる

 転売ヤー型のスタイルですが、極論小売り全般は最終的には仕入れたものは売ります。投資としても、どこかで資産を使うことを前提として運用するので、最終的に利益確定をすることは前提となります。大切なことなので何度も言いますが、(他人がどれほど魅力に感じても) あなたが理解できなものに投資するな」という事を踏まえると、問屋さんはOKになります。例えば、肉専門の問屋さんであれば、肉について精通しているわけです。従って、肉であれば目利きすることができることが期待されます。従って、自分の強い領域に絞り、そこを中心に活動している場合は、肉の問屋が肉を扱うような形態になるため、馬鹿な転売ヤーのようにはなりにくいと言えます。↑の例だと、同じ転売ヤーでもMTGやガンプラについて、ちゃんと知っている転売ヤーであれば、このような爆死案件は起こさないでしょう。爆死案件を起こした人は、MTGや、ガンプラについて理解しないまま、利益が出ると思いこんで購入したと思われます。 市場ではどういう層の人がいて、どういう理由があって、どういう商品が人気/不人気なのか等は、例えばプレイヤーやコレクターをやっていればわかるでしょう。そういう情報を持たず、にわかのまま価格だけに目が向くとこういうことになりやすいと思います。爆死案件は、肉専門の問屋さんが、ある日突然プラモデルも扱おう等という判断をした場合に起こりやすいです。「業態を広げたり、これまで扱っていない商品に足を延ばすこと」自体は悪いことではないと思いますが、一気に規模を広げる (フルバースト運用) を同時にしてしまうのが問題です。理解できないエリアに進出する場合は、小規模から始めるのが良いと思います。結果が伴うに従い、運用規模を大きくし、成功すれば柱とすれば良いと思うのです。このバランスが経営という観点では重要に思います。
 ある意味、転売ヤー型と言えるのが、パパ活/ママ活になります (広義には接待等を伴う夜職全般にも同じことが言える)。これは、一部の人たち (パパ/ママ) の需要を満たすためにお金をもらうビジネスと言え、行ってみれば、パパ活女/ママ活男は、自分 (と過ごす時間) という商品を、パパ/ママに転売している状態となります。パパ活女/ママ活男は優良案件のパパ/ママに流れ込み、パパ/ママはこの人たちを抱え込みます。パパ/ママの提示する条件が、市場価格よりも明らかに高い状態 (優良案件) こそ要注意です。というのは、転売として考えると極大値で、転売する場合は購入価格より値下がりすることが想定される (これより良い条件を提示するパパ/ママがいなくなる、すなわち買い手がつかなくなる) からです。このような形態は投資としては短期投資的であり、パパ/ママからの需要がなくなった場合 (別の人に乗り換えられた状態) になると、一度良い条件で買買値がついてしまったため、条件を下げるのが難しくなります。すると馬鹿な転売ヤーに近く、「在庫を抱える」状態、すなわち、今更優良案件より条件の悪い パパ/ママ/仕事を行う気力がなくなるということです。この状態でどうしてもパパ活/ママ活を続けたいなら、条件を下げる (安売りや妥協) が必要となります。このタイミングは絶妙な止め時なのですが、パパ/ママと関わる中で自分の生活水準を上げてしまった場合、所謂フルバースト運用状態になり、損切が必要になります。損切とは、今回は妥協した条件の受け入れや、資産や贅沢を手離すことです。いつ来るかもしれない優良案件を待ちつつ、妥協した案件を受け入れざるを得ないような択を強いられると、心を削られます。そして詰む、ということです。特に、若さを武器にする場合は、若さは減価資産、すなわち時間と共に価値が下がる資産であることを自覚して、リスク管理をすることが求められます。パパ活/ママ活で詰む例も、パパ/ママについてよく理解せずに (見かけの利益などを優先し、それ以外を見ずに) 人間関係を結んでしまった結果と言えます。投資家としてこのような例でうまく立ち回るには、贅沢に全振り (フルバースト運用) しないで、パパ/ママがいなくても生活に困らない状態を、資産運用等の手法も駆使して確立することでしょか。こんなことができている印象の例は本当に稀で、巷で耳にする案件の大多数が破滅ルートを進んでいる印象 (後先考えない馬鹿ばかり感) を受けます (↓のラブホの上野さんの記事も投資の本質を突いた素晴らしい教材だと思います。特に中学生くらいの子供とその親に読んで欲しいですね)。
↑のパパ活/ママ活勢の末路は、闇金ウシジマくんが凄く参考になると思います。こちらも秀一な投資の教材だと思います。


まとめ

大切なことなので何度も言いますが、(他人がどれほど魅力に感じても) あなたが理解できなものに投資するな」という事を踏まえ、①自分の良く知らない領域で、②自分の許容限界ギリギリの投資はやめようね、詰むぞというお話です。良く知らないものを大量買して馬鹿をみた転売ヤーを参考にして、彼らと同じような行動は徹底的に避けるのが望ましいと思います。

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