2021年8月にレーザーテックを21,2540円で100単元売建をしたものの、その後価格が急上昇し売建、1/4に36,090.0 (年高) をつけ、その後急落し、最終的に (返済期限1週間前に) プラスで利益確定できました。私の運用規模は700万円程度なので、-150万円の含み損はかなり痛手です。これをどう乗り越えたのかというお話です。この間追証は一切なく、毎月プラスで利益確定しました。普通ではない立ち回り (一般にはある程度含み損を抱えると損切する) ですが、どういう意図をもってやっていたのか紹介します。
内容
- 意識したこと
- なぜ早いタイミングで損切をしなかったのか
- メンタルに及ぼした影響は?
1. 意識したことと
含み損が大きいうちは、「ディフェンス」の立ち回りを意識しました。すなわち、追証を発生させないで、信用余力を保ちつつ、その範囲で小さくていいから利益を出すことです。無理に売買するくらいなら、放置するくらいで良いと考えます。以下に現実損益と含み損をまとめます。レーザーテックの売玉が焦げ付く8/28までの間は、コンスタントに毎月20万円程度の利益をあげていました。売玉が焦げ付いてからは、含み損が大きくなるに伴い、現実損益も全体的に減少傾向にあります。含み損を抱えた銘柄、建玉は、含み益の銘柄、建玉で相殺して、月間で利益になるように立ち回っています。
- 6月) +134,263円益 -224,637円 含み損
- 7月) +362,097円益 -281,185円 含み損
- 8月) +193,733円益 -611,531円 含み損 (ここで売建)
- 9月) + 35,087円益 -609,952円 含み損
- 10月) +249,834円益 -721,461円 含み損
- 11月) + 26,276円益 -1,354,558円 含み損
- 12月) + 6,409円益 -1,776,595円 含み損
- 1月) + 19,393円益 -896,340円 含み損
- 2月) +127,918円益 -660,106円 含み損 (ここで買埋)
2. なぜ早いタイミングで損切をしなかったのか
含み損が一定額になれば、一般には損切をします。建玉をリリースすることによって、余力を回復し、次の取引ができる余力を回復、ないしは市場から撤退します。一方で、余力を回復して次の取引に回したとして、その結果成功するかはわからないでしょう。自転車の買い替えに例えると、「~円含み損がでたら損切」という考え方は、「修理代が~円を超えたら新車に買い替える」というのとほぼ同義です。ホールドするほうがましかもしれないし、そうではないかもしれません。答えのない問いですが、今回はどうなのかと常に考えるのが大事だと思います。
私はホールドの方を選択しました。この銘柄は、所謂「お花畑」、とりあえずここを買っておけば上がるだろう的な考えや、上がることを期待して入ってくるニワカ (イナゴ) が多い印象を受けました。コロナ禍で半導体銘柄が全体的に好調な点、シェア100%の市場を有する点、無借金経営、好業績更新中など、一見アゲアゲの銘柄でした。ずっと信用買いのほうが信用売りより多かった。こういう銘柄は、あるいみバブルに近く、何かきっかけがあれば大きく下がるのではないかと踏んでいました。どこかで落ちるだろうと待った結果、今回は上手くいきました。
ちなみに、想定通りにいかなかった場合のオプションとして、1. 損切&資産売却、2. ネオモバから株を移管し、取引余力を回復し、次の取引で埋める (リスキー)、3. 損切&キャシングでカバー、を用意していました。結果的にどれも使わずに済んで良かったと思います。
3. メンタルに及ぼした影響は?
仕事関係や友達、家族には特にストレスがかかっているようには見られませんでした。株取引としては、含み損を抱えてはいても、毎月プラスで利益確定してましたし。一方で、マッサージを受けると、起立筋や肋骨周りに凝りが強くなったと言われました。特に肋骨周りはストレスと関係しているらしく、含み損が特に大きかった12月後半~1月前半に、原因不明の謎の凝り (いつもと同じようにしているはずなのに、なぜか凝りが強い) がみられ、含み損がストレスになった可能性が強く示唆されます。
私の場合は、格別株に張り付いたりとかはなく、日常生活を送れていたつもりでしたが、思った以上にストレスに感じていたんだなと自覚しました。私の場合は、前年も160万円くらい損切した上で、40万くらい利益を出した経験があったので、「まあ何とかなるだろう (実際去年やったし」と思えたので負担は比較的軽かったです。それでも最終的にプラスにできたのは、焦ってうろたえることなく、落ち着いて取引ができたからだと思います。具体的には、レーザーテックの売玉で含み損を抱えてしまったことはしょうがないので、別の銘柄はちゃんとプラスで利益確定しようと割り切ったこと。今回は、レーザーテック以外の含み損となった建玉は、返済期限がレーザーテックより早いものは全て1月の時点で反対売買を完了していました。思考停止して目を背けたのではなく、時間をかけて外堀を埋めていました。そしてプラスで利益確定できるチャンスが訪れたので、そのチャンス掴んだ、という具合でしょうか。
今回の売玉の焦げ付きは、運用規模に対して不釣り合いな高額な銘柄を取り扱った点と、振れ幅が大きい銘柄で、変動した際に初期消火がうまくできなかったことが尾を引いたと私は考えています。従って、含み損を抱えても、残りの余力で立ち回れるくらいの余力を残した取引を心がけるのが良いと思います (私としては、テトリスとかぷよぷよでブロックを消していくイメージに近いです。ブロックが銘柄や建玉、枠が動かせるお金、得点が利益に対応する印象です)。この記事を書いている時点で、ウクライナ-ロシア情勢が不安定なこともあるため、建玉の余力をしっかり確保し、レーザーテックについては、少額でできるLINE証券に場を移して取引をしていきます。
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